【第3回】よくある空気清浄機の落とし穴・注意点

前回は、医療機関向け空気清浄機に求められる性能について解説しました。
今回は、空気清浄機選びでよくある落とし穴や注意すべきポイントについてお伝えします。

落とし穴1:家庭用空気清浄機を流用してしまう

医療機関の空気環境は、一般家庭よりはるかに厳しいものです。
家庭用の空気清浄機は、そもそもウイルスや細菌レベルの微細粒子を対象に設計されていない場合が多く、
十分な除去性能が期待できないことがあります。

「空気清浄機はあるけど、意味がなかった」という失敗の多くはここにあります。

落とし穴2:フィルター性能だけに注目する

HEPAフィルター搭載=完璧、と思われがちですが、
空気の取り込み方内部構造除菌システムも非常に重要です。

たとえフィルター性能が良くても、

  • 空気の循環が弱い
  • 機械内部でウイルスが繁殖してしまう といった問題があると、本末転倒です。

落とし穴3:定期メンテナンスを甘く見る

空気清浄機は、導入したら終わりではありません。
フィルターの目詰まりや劣化が進めば、性能は確実に落ちます。

特に医療機関では、メンテナンス性が悪い機器を選ぶと運用が破綻する可能性も。
交換頻度や方法、ランニングコストも必ず確認しましょう。

落とし穴4:除菌機能が「謳い文句だけ」の場合も

近年は「除菌効果あり」とうたう空気清浄機も増えていますが、
科学的なエビデンスが不十分な商品も散見されます。

選ぶ際は、

  • 第三者機関による試験データがあるか?
  • 具体的な除菌方法(紫外線、プラズマ、オゾン等)が明示されているか? を必ず確認してください。

まとめ

空気清浄機選びには、表面的なスペックだけでは見抜けない落とし穴がたくさんあります。
医療機関にふさわしい空気清浄機は、
単なる「空気をきれいにする機械」ではなく、高度な空気管理システムであるべきです。

次回は、いよいよ「ハイビガー」という空気清浄機がなぜ医療機関に最適なのか、
その秘密に迫っていきます!

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